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お役立ち情報

  • データ入稿時、配置画像にご注意を!

    データ入稿
    BUSINESS名刺印刷所の注文方法の一つに「データ入稿をする方法」があります。
    お持ちの名刺のAiデータをそのままご提出いただくことで、安く名刺を印刷できる方法ですが、今回はデータ入稿をする際の配置画像の注意点を取り上げます。

    当社では、配置画像データの形式をEPS形式、画像解像度を350dpi、カラーモードをCMYKに設定するようにお願いをしております。
    それは何故でしょうか。


    EPS形式とは


    データ入稿
    Illustrator で配置が可能な画像データ形式はPSD形式、EPS形式、TIFF、JPEG、GIF、PNG、BMP等、多岐に渡ります。
    その中でもEPS形式に限定しているのは、印刷の目的で開発された画像形式なので、高品質の印刷が保証できるためです。
    EPS形式は、点と点とを結ぶ線分の長さと方向、座標、線分の太さ、色などの属性情報を持たせたベクタデータであるため、拡大してもビットマップのように「ぎざぎざ」にならず、鮮明な画像を表示することができます。
    印刷した際に粗く再現されてしまう等の事故を防ぐためにもEPS形式で画像を配置してください。

    画像解像度について


    データ入稿
    画像解像度とはデジタル化された画像の精度のことです。
    デジタルカメラで撮影した写真をパソコンで拡大していくと、細かな点がたくさん集まって画像が構成されていることが分かります。
    この細かなドット(点)が1インチ(2.54cm)あたりにどのくらいの密度で集まっているのかを数値化したのが「画像解像度」です。
    解像度を表す単位には「dpi」が使われますが、これは「dot per inch(1インチあたりのドット数)」という英語を略したものです。

    一方、印刷物をルーペなどで拡大して見てみると「網点」と呼ばれる小さなドットが見えます。
    この網目の細かさで印刷の精細さを表していて、1インチにつき何本の網目が入るかということを印刷線数(line per inch=lpi)で表します。
    そして線数は印刷機の性能ではなく紙の種類によって決まります。
    例えば新聞などのインキの滲みやすい更紙は60~80線、雑誌などの上質紙は100~150線、カタログなどのコート紙やアート紙は150線~200線程度です。

    印刷業界ではカラー印刷の場合、線数の2倍の解像度が適切とされています。
    そのため、一般的な印刷線数175線の2倍の数値である350dpiをBUSINESS名刺印刷所では採用しております。

    これは余談ですが、人間の目は300〜400dpi以上の解像度は区別できないとされています。
    一般的には解像度が高ければ高いほど画像はきめ細かい表現が可能になり、高品質な印刷ができるのですが、500dpiや1000dpiにしてデータ上の解像度を上げても、人間の目では印刷の仕上がりにさほど変化を感じられません。

    カラーモードについて


    データ入稿
    皆さんは「PCで作ったデータを印刷したけれど、どうも色味が違うな」という経験をしたことはないでしょうか。
    これはPCの画面で見えている色と、印刷した紙に見えている色が違う要素で表現しているために起こります。

    PCやスマートフォンで見える色は、光の三原色「R(赤)・G(緑)・B(青)」で表現されています。
    これらは混ぜれば混ぜるほど色が明るくなり、白色に近づいていくため『加法混色』と言われています。

    一方、紙で印刷される色は色材の三原色「C(シアン)・M(マゼンダ)・Y(イエロー)」に「K(黒)」を加えた4色で表現されています。
    色材の三原色は混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり、黒色に近づいていくため『減法混色』と言われています。
    しかしながら、三色を混ぜただけでは黒に近い濁った灰色ができるだけで純粋な黒色にはならないため、K(黒)のインキを使って色を表現します。

    このRGBとCMYKで表現できる色の領域には差があり、RGBの方が広い色彩領域を持っています。
    そのため、RGBで作成したデータをそのまま印刷すると、CMYKでは再現できない領域に引っ掛かり、色味がくすんでしまうのです。

    「思った色と違う」という悲劇を招かないためにも、名刺の入稿データはCMYKで作成してください。


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    カテゴリー: 印刷,名刺制作,

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