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お役立ち情報

  • カレンダー(その2)「歴史・由来」

    私たちが普段何気なく使っているカレンダー。販促物としての一面もあり、毎年さまざまな企業から出ています。BUSINESS名刺研究所でもさまざまな種類のカレンダーの取り扱いがあります。

    この記事では、そのカレンダーにまつわる歴史や、起源はどういうものなのか、どのようにして作られたのか、紹介します。

    暦の伝来

    カレンダー
    カレンダーは暦に基づいて作られています。その暦は、どのようにしてできたのでしょうか。

    日本で最初に暦が使われたのは、6世紀ごろと言われています。中国の百済から、「元嘉暦」という暦が伝来しました。元嘉暦は、宋の時代の太陰太陽暦です。

    太陰太陽暦とは、太陰暦がもとになった暦です。太陰暦では、月の満ち欠けに基づいて一ヶ月の長さを決めます。しかし、これだと一ヶ月の長さが29日なので、「実際の季節とだんだんずれてくる」というデメリットがあります。そこで、閏月を入れて調整するようにしたものが、太陰太陽暦です。この時代では、「閏3月」などのように記した月があり、一年を13ヶ月にする閏年があったそうです。

    そして690年には、中国の唐の時代の暦法である、「儀鳳暦」も併用されるようになりました。その7年後には単独使用されています。

    この頃から江戸時代初期まで、日本では各時代の中国の暦法を輸入して使用していました。
    文字や漢字が中国から伝わったというのは有名な話ですが、暦も中国から取り入れていたということですね。

    そして862年から使われたのが、「宣明暦」です。これは1684年までの823年間という最も長い期間使用されていました。

    現在の暦 グレゴリオ暦

    カレンダー
    そして今私たちが使っている、「グレゴリオ暦」になったのは明治時代のことです。改暦のときには明治5年12月2日からいきなり、明治6年1月1日になったそうです。グレゴリオ暦は太陽暦で、地球が太陽の周りを一周する、公転に基づいたものです。

    グレゴリオ暦のもとになったのは「ユリウス暦」というもので、古代ローマで作られました。ユリウス暦では4年に一回、2月を29日にすることで、太陽が実際に公転するのにかかる時間とカレンダー上の時間のずれを調節しています。しかしこれでも、約100年後には1日のずれが生じます。何千年という尺で見れば、何週間もずれてしまい、暦の上での季節と実際の季節が異なるということになりかねません。

    この調整の精度をより向上させたのが、グレゴリオ暦です。4年に一回、2月を29日にする閏年を、400年の間に97回と定めました。こうすることによって、ずれは3000年で1日遅れるくらいにとどめることができます。

    明治から現在まで147年間、このグレゴリオ暦が使われており、私たちが普段使っているカレンダーもグレゴリオ暦に基づいています。

    カレンダーのさきがけである具注暦

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    奈良時代から江戸時代に渡って、「具注暦」というものが使われていました。これは、毎日の吉凶や年中行事などの主要な情報を盛り込んだ、簡易版カレンダーのようなものです。特に、平安時代の貴族たちは毎日この具注暦に従って行動していました。さらに具注暦の余白には日記を記していたとか。

    一般市民にも使われた仮名暦

    そしてかな文字の普及によって、具注暦を簡略化した「仮名暦」が広く使用されるようになります。鎌倉時代には、印刷されるようになり、貴族だけでなく一般市民にも浸透しました。

    柱暦

    さらにコンパクトにした「柱暦」というものも家庭で使用されていました。一年間の主要な暦を記したダイジェスト版で、柱に貼り付けていつでも見られるようにしていました。年末には商店や本屋が、宣伝として柱暦を配っていたそうです。まさに現在でいう、壁掛けカレンダーのようなイメージです。

    また、小さく畳んで持ち歩けるものもあり、それらは「懐中暦」と呼ばれています。懐中暦は持ち運び用の表紙も付いていたそうです。まるで現在の手帳のようです。

    曜日の起源

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    では、「月火水木金土日」という曜日は、いつから使われているのでしょうか?

    日本では、平安時代に空海という僧が唐から持ち帰ったと言われています。元をたどると、曜日の概念は、古代バビロニアで誕生し、それがインド、中国、そして日本に伝わったとされています。

    古代バビロニアでは、たくさんの星のなかでも「土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月」は特別視されていました。

    1日のなかで、「0~1時は土星、1~2時は木星、2~3時は火星……23~24時は火星」というように、1時間ごとにその星に支配されていると考えるようになりました。そして1日の始めに支配する星がその日の曜日だと決めました。(先ほどの例では、土曜日になります。)

    これを毎日当てはめていくと、最初に支配する星の順番が、「土星・太陽(日)・月・火星・水星・木星・金星」となります。そして、キリスト教では「日曜日は安息日」という考え方と合わさり、今の「日月火水木金土」という順番になったとされています。

    まとめ

    カレンダー
    また、BUSINESS研究所の卓上カレンダーはシンプルなデザインで、お客様に使ってもらいやすいものになっております。4タイプのデザインから選べて、書き込みスペースも広く、自信の商品です!ぜひ販促ツールとしてご検討くださいませ。

    ◆ 関連記事 ◆
    「 カレンダー(その1)「暦」 」
    https://www.btool.jp/extra/tips/calendar2020/

    「 カレンダーの豆知識 」
    https://www.btool.jp/extra/tips/calendar20210625/

    「 英語表記について 」
    https://www.btool.jp/extra/tips/英語表記について/

    カテゴリー: 印刷,豆知識,

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